鎮守の木



クスノキ
『クスノキ』 【】とは、クスノキ科ニッケイ属の常緑高木である。一般的にクスノキに使われる「楠」という字は本来は中国のタブノキを指す字なのです。
幹の太さがひとかかえ以上になるものも多く、単木ではこんもりとした樹形をなしています。自然植生の森林では見かけることが少なく、人里近くに多く、多くの神社林においては神の依り代となっています。
枝や葉に樟脳(しょうのう)の香りがあります。樟脳とはすなわち、クスノキから得られる無色透明の固体のことであり、防虫剤や医薬品等に使用され、いわゆる”カンフル”のことです。
クスノキ 「薫蓋(くんがい)の楠」三島神社
クスノキ 「薫蓋(くんがい)の楠」三島神社
クスノキ 「薫蓋(くんがい)の楠」 三島神社
クスノキは生長が速いうえに、樟脳という有用物質を含むため、温暖な地方でさかんに栽培されていました。
その材は虫害に強く、また硬く緻密で、光沢があり、建築材や彫刻材、家具材、器具材などに利用されました。
クスノキに彫られた仏像や神像も数多く知られています。
建築材としては、大木になることが重要で、昔は大きな構造物の建築には欠かせませんでした。また、床柱、欄間、天井板などにも用いました。
大阪府堺市の多治速比売神社の本殿(国指定重要文化財)の柱はクスノキです。
耐水性が強いため、海中に建つ厳島神社の鳥居もクスノキを柱に用いています。古代から船材としても利用され、丸木舟が遺跡から出土しています。
クスノキはもともとは日本に自生せず、中国の江南地方を原産とする説もあります。
『日本書紀』の素戔嗚尊の伝承によると、「日本は島国だから、舟がなければ困るだろうと、髭を抜き散らしてスギに、胸毛はヒノキに、尻毛はマキに、眉毛はクスノキとなして、尊は、それぞれの用途を示して、ヒノキは宮殿に、スギとクスノキは舟に、マキは棺の材に使え」と教えました。そして、日本の古代における用材は、この記述と一致するというのです。

「クスノキの巨樹が確認されている神社」

三島神社 : 門真市三ッ島1374     船守神社 : 泉南郡岬町淡輪4442   渋川神社 : 八尾市植松町3−12
壺井八幡宮 : 羽曳野市壺井605−2  住吉大社 : 住吉区住吉2−9−89 四條畷神社 : 四條畷市南野2−18−1
蒲田神社 :淀川区東三国2−18−12  若宮八幡大神宮 : 城東区蒲生4−3−16  阿保神社 : 松原市阿保5−4−19
八王子神社 : 東成区中本4−2−48  阿麻美許曽神社 : 東住吉区矢田7−6−18  素盞鳴尊神社 : 東住吉区鷹合4−5−22
保利神社 : 住吉区長居東1−14−17  百舌鳥神社 : 堺市北区百舌鳥赤畑町5−706  石津神社 :  堺市堺区石津町1−15−21
信太森神社 : 和泉市葛の葉町2     杭全神社 : 平野区平野宮町1−2−67

天神社 : 東大阪市御厨1−4−29   道明寺天満宮 : 藤井寺市道明寺1−16−40
クスノキ 船守神社 クスノキ 渋川神社
船守神社 渋川神社
   
 杭全神社 壺井八幡宮
 
 
天神社
 
 
道明寺天満宮