11月(霜月)


   立冬(りっとう) 二十四節気の一つ。   11月7,8日頃    七十二候  
    この日から暦の上では冬。太陽黄経が225度のときで、初めて冬の気配が現われてくる日だが最近温暖化のためか、“暦の上では冬”と言えど11月の初めはまだまだ秋景色。しかし日中の陽射しは幾分弱まり、日暮れが早くなって朝夕には空気の冷たさを感じ始める頃です。  
 
 「漢字語源辞書」の「冬」の記文を抜粋しました。
甲骨文字  金文  篆刻  楷書
「冬」の字は、乾肉や乾果をぶら下げて貯えた姿を示す意符。
物を貯える季節のこと。

「漢字語源辞書」 (文学博士 藤堂明保著) 《學燈社》
 
   穀物や果実は太陽の恵みを受けて育ち熟成をします。
これらの物をもう一度太陽の日の下で天日干しすることによって、生ものとは違う味や風合いとなり、保存も良くなります。
魚や肉も同じように干すことによって保存食になります。
私たちは色々なところで太陽神である「天照大神」、食物・穀物を司る神である「豊受大神」、穀物の神の総称である「稲荷神」を初め各地域に鎮座する氏神さまのご加護を受けています。 
 
     
     
   保存食
神様にお供えする物に多くの保存食があります。
餅・スルメ・昆布・干し柿・干し椎茸などまだまだ沢山の保存食があります。

 −シイタケ−(椎茸、香蕈)とは、キシメジ科シイタケ属の食用キノコ。学名はLentinula edodes(Berk.) Pegler。
種小名edodesを「江戸です」から採ったと言われてます。
シイタケを干すことによって保存性が良くなると共にビタミンD2の含有量が増えます。
ビタミンDは丈夫で健康な骨を作る働きをします。
(蛇足)
江戸にちなんで命名された学名では桜のソメイヨシノがyedoと表記されています。
ソメイヨシノ(染井吉野,学名Prunus × yedoensis)
英語、フランス語などでもそのまま日本語に基づき"shiitake"(シイタケ)と呼ばれているとのことです。 
 
     
    −干し柿−
柿にはビタミンCが豊富で、大きい物ならば一個で一日に必要な量は補給できてしまうが、ビタミンCは干し柿にすると無くなってしまい、 その代わりにビタミンAが干し柿にする前の二倍となる。
さらに干し柿には食物繊維も豊富であるために整腸作用がある。
 
     
     
   −コンブ(昆布)と大阪の関係−
湿気の多い大阪で乾燥させた昆布を倉庫に寝かせておくと、熟成することで昆布の渋みが無くなり甘みがでてきます。 安土桃山時代に農・乾物の一大集積地であった大阪は多湿な気候が乾物や昆布の旨味を熟成させたのです。マコンブ(真昆布)のダシを特徴とした食べ物が江戸時代に上方食文化として出来ました。